2026MFM01

小規模農家収益向上のための農産物集積・情報共有・農家学習支援事業

第1章 提案団体(RGAD)の特性と本事業の核心性

1.1 RGADの実績と強み

 NPO法人農業開発研究会(RGAD)は農村開発・農業経済・作物科学の専門家集団であり、ネパール・サクーを対象としたJICA草の根技術協力事業(農薬適正使用事業)の実施実績を有する。JICAとの信頼関係は良好であり、現地への常駐会員・多言語Webサイト・Zoom連携などのインフラも整備済みである。

 RGADの強み(JICA審査対応)

 農村開発・農業経済・作物専門家を組織内に有する実践的専門家集団 前回JICA草の根事業の実績(農薬適正使用・14回現地派遣・NARC連携)
 NPO会員がサクーに常駐し、市行政・農民グループとのリアルタイム連絡体制を保有 シャンカラプール市ライオンズクラブとの協定書を締結済み(地域支援体制が確立)
 標高表示GISデータを既に整備済み(農地・水路・農道の空間把握が可能)
 多言語対応Webサイト(https://rgad.work)・Zoomによる日本ネパール間の双方向連携基盤
 北海道ニセコ道の駅「ニセコビュープラザ直売会」の運営ノウハウを持つ会員が在籍 (欠品防止システム・生産者への販売情報リアルタイム配信・農家自主運営モデルの実践知)

1.2 本事業の核心:ニセコ道の駅モデルの知見移転

 ニセコ道の駅(ニセコビュープラザ直売会)は、農家自らが運営する直売所として全国トップクラスの成功事例である。その最大の特徴は「欠品防止のための販売情報リアルタイム配信」にある。売場の在庫が減ると農家のスマホに通知が届き、農家が自発的に補充する。この仕組みにより「客が来ても商品がない」という機会損失を排除し、農家が市場と対話しながら生産計画を立てる文化が生まれた。

 ニセコモデルの3つのエッセンスとサクーへの応用 ニセコ道の駅での実践知 サクー農産物集積拠点への応用 期待される効果

 欠品防止システム (販売情報→農家スマホ通知) 集積拠点の在庫・販売状況をWhatsApp/Viberで農家にリアルタイム配信 (RGADのWebサイトと連動) 補充タイミングが分かり機会損失を削減。
 農家が「売れ筋・売れない品」を把握して作付けを改善 農家自主運営モデル (農家協同組合による直売所経営)
 農民グループが運営主体となる集積拠点を設計 (市行政・ライオンズは支援役に徹する) 外部依存を最小化。
 JICA事業終了後も自律的に継続できる体制を事業開始時から構築 多品種少量生産品のまとめ出荷 (個別農家ブース+共同物流) 小規模農家の多様な農産物を集積拠点でまとめ、カトマンズへ共同出荷(野菜バス活用) 個別農家では出荷できない多様な品目が集まることで「品揃えの豊かさ」が実現し、バイヤーや消費者を引きつける

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