RK1-1

SAW-00

RK1-1

 取水工からMonohara Rivの支流横断までをRK1-1としました。取水工から耕地と接するまでの導水路区間と耕地に接する配水区間があり、支流横断の水路橋2箇所、放流工1箇所、支線分水1箇所があります。かんがい面積は8ha程度となり、RK1-1の周辺と支線K111による河川付近となっています。

 取水工はMonohara RivのEL1411m地点を全面コンクリートで護床した部分です。護床上流部は勾配を抑え、護床下流部には3段の落差工(全体で2.5m)を設けています。中段の落差が2.0m程度で一番高くなっています。取水は右岸部に上流部の護床高と同じ幅30cmの導水路を直角に設けています。堰上げ施設は無いため、護床面の水深で取水量は決定されます。

上部護床工、右岸から取水

左が取水口上流(河川)

取水口下流正面

 取水工には鋼製スライドゲートが設置されていますが、ゲートを操作するロッドが破損しており、踏査時は棒でゲートに隙間を確保していました。取水操作の詳細(人員など)は不明です。(観測員談)取水口横では雨量と水深を計測しており、観測員が台帳に記載、カトマンズの管轄所に提出しています。

操作ロッド損傷(離脱)

 取水後、RK1はMonohara Rivと並走し、支流のMR12手前で道路を横断します。横断工の手前、No.0+90に放流工あります。洪水時には石や土嚢により堰き止めして放流すると思われますが、管理操作の詳細は不明です。

 道路横断後の河川右岸が洗掘されています。MR12との交差部に放流工はありません。

 RK1-1と道路の間には側溝があり、No.2+85で支線K111に接続しています。

K111への分水工

 道路から離れると水路は旧市街までほぼ一定の勾配で流下します。左岸の段差は自然形状か人為的なものかは不明です。

 水路内に土砂が堆積していますが、取水による土砂と右岸側の耕地から流入した土砂の可能性があります。

 No.4+42の分水は、左岸側を並走した後、Monohara Rivの支流MR13に流下します。土砂上げがされており、砂分が多い(河川主体)ようです。

投げ込みポンプによるハウス用水の取水

No.6+72〜No.8+35の区間は、地震災害を受けなかったためか、レンガブロックによる装甲が残っています左岸側の歩道もレンガブロックとなっており、旧水路の状態を保っています。

 傾斜地に近接しま。水路設計上の制約地点の一つです。

 石積みによる河川横断工も地震による被災を免れたようです。旧市街地と上流集落との連絡通路の機能を有しています。

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